なんのための食育?経済社会?
食育にとって大切なことは何か。
誰にでも、どんな家庭でも出来ることなのだろうか?
今社会で言われる食育のカタチは、はそうではない気がする。
健康な体のための栄養バランス。
豊かな味覚をもって感じる美味しさ。
人と共に食事をすることの楽しさ。
それが大事だとしたら、
それを追求することが”食育”なのだとしたら、
その理想の姿は素晴らしいけれど
そこにすべての家庭がたどり着くまでに辿るべき道を考えると
なかなか難しいことばかりの気もする。
たとえば、栄養満点・美味しい・楽しいを
満たそうと思ったら
宅配弁当を家族みんなで食べればいっちょ上がり。
でもそれにはお金がかかる。
逆に母(もしくは父)は栄養満点・美味しい料理をつくれば、お金はあまりかからない。
そうなると、料理がうまくならないと食育はできない。
うまくない人、作る暇がない共働き夫婦はお金をかけていくしかない。
という風に思えてくる。
だから昨今食育ビジネスは盛んなのだろう。
無農薬・有機。
無添加・無着色。
オーガニック。
延々と新たな出現の続く、健康のための必須栄養素。
それらをあなたはどうやってクリアする?と問題提起してくる背後にあるのは
マーケット。
不健康な食品を流すのも、同じところから。
だから、そもそもの”理想の食育のカタチ”に私は疑問を感じてしまう。
経済・社会の問題まで広がってしまう話だけど
食育の主役は”家庭”だと思い
家庭の中での大イベントは家族との食事だとも思っている主婦の私は
もっとお財布に優しい、毎日ドタバタの時間の流れにも優しい
ゆるやか食育を、どなたか提唱してくれないかと思うのです。